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塩ビ管 VE-14_12 と IHVP13 で ジョイント式を試しました [管楽器]

ジョイント式にしますと 唄口だけの 実験が出来、足管の種類を換えて、調の違う管に変身できます。

電気用はVEで内径14φ 耐衝撃給水用はHIVPで内径13φです。

どちらも外径は18φで互換性があり 電気用PVF14 HI のジョイントで接続できます。

長さは53.5mmで内径を換えるため加熱すると52.5mmくらいに変化します。

(内側に2mmくらいの鍔があってストッパーに成っています)

入り口は0.3mmほど大きく奥は0.3mmほど小さくなっており、

差し込みチューナブルにするには入り口側を細く、奥を太く 加熱して整形しますと、抜き差ししても

空気が漏れません、(リップグリスを塗ると滑りが良く成ります)

1mm位面取りをして、専用接着剤を付けると(塩ビ用薄青缶、HIVPと塩ビに使える濃い青缶が有ります)

滑りが良くなって奥まで差し込め ますが、しばらく保持しなければ抜け出てきます。(30秒以上保持すれば大丈夫です)

 DSCF0508.jpg

ホイッスルは Clarke MAG から引き抜いて加熱し少し柔らかくなったところで、

規定位置まで外径18φ管を押し込み、ストップ位置まで入ったことを確認しています。

入り口側が甘く成ってしまったら、もう一度入り口側を加熱すれば柔らかくなるのでシリコン等をあてがい、

少し締めてやると細くなり差し込み堅さを加減します。

ホイッスルは空気の流れがエッジの外側を流れ管内から空気を吸い出すことによって、圧力差を生み振動を発生するような感じです、(管内に吹き込む形にしますと音が出ません)

ジョイント上部端から ウインドウエイ端 まで 45mmになりました。

これは使い勝手に影響しますが、音程には管端までの距離が 関係します。

ホイッスルウインドウエイ端から管端までを計り、管径によるオクターブ比を調べてみます。

黒管 281mm 基音553Hz 倍音1142Hz 3倍音1740Hz 4倍音2319Hz

オクターブ比率 1:2.065:3.146:4.193

ベージュ管 270.5mm 基音583Hz 倍音1170Hz  3倍音1752Hz 4倍音2383Hz

オクターブ比率 1:2.007:3.005:4.087

結論としては吹き口の笛穴サイズと密接な関連があり、次に途中の管径変化などでオーバートーンの

オクターブ比が決まるようです。

 DSCF0506.jpg

同じように フラウト(フルート)唄口を14φと13φで作り、同じ事を試してみます。

14φはジョイントから 35mm 唄口12mmX10mm

13φはジョイントから 40mm 唄口10mmX9mm

でほぼ同じ音程になりました。 

 

ジョイントから抜けにくい時は、1度 曲げるように力を加えてから、捻るとするっと抜けます。

ホイッスル管や唄口管は同じ足管を付けたとき同じ音程になるように、ジョイント内側をニッパーで

1mm位ずつ切りつめます、フラウトの方は35や40と言った位の長さが使いやすく、(ピッタリである必要はありません)

ホイッスルの方は干渉しない長さであれば、更に寸法制約は少ないでしょう。

 

足管は最後に長さを決め、指穴を開けたとき、音程が合うように工夫をし、低い場合はジョイント内部側を

ニッパーなどで1mm位ずつ切りつめます、高くなったら少し抜いて合わせます。

 

電気用塩ビ管やジョイントは給水用の外径と互換性があり、違うサイズや、ホイッスル吹き口を作るのに適していると思われます。

14φの穴を閉める木材を探しますと15φのマホガニー材があったのでそれを加工することを考えてみます。

 

下の画像は 遊びに使う 道具です。

焦げ茶色はチョコレートなど用のシリコン型、1つ切り離して、熱い塩ビ管などを掴んだり圧縮して巻き付け滑らせて細くしたりします。

ブルーのガスライターは先が延びるタイプで、割と使いやすいのですがバネが硬すぎて押せません、ちょっと工夫すると、取り外せますが、此処で書くと具合が悪いので書きません。(此も内部は取り替えてあります)

以前の透明タイプはチャージバルブがあったのですが、今度の分は有りません、次ぐ下に写る「手元を照らすLEDミニ着火CR対応ライター使い捨てタイプ」の中身はバルブがあって、青い分と全く同型です(バネが硬いのも)。

今までに20回以上チャージしていますが、内部のフィルターの通りが少し不安定になってきました。

もっと不安定になったら取り替えることにします。

その下はリップクリーム コルクグリスや塩ビ管の填め合いを滑らかにします。

 DSCF0511.jpg

更に下に写っているホイッスル風の管は、先端が閉管でパンフルートの原理です。

トロンボーンのように伸び縮して伸ばすと低く、縮めると高くなり、縮めすぎると鳴りづらく、音程も上がらなくなります。

 DSCF0516.jpg

吹き口の笛の部分は取り外して、ティンホイッスルに転用すると、良い音で鳴ります。

Clarke MAG より強く吹く向きで 音もしっかりと 大きく出ます。

DSCF0519.jpg

吹き口 ウインドウエイ側 から 管端まで 281mm ウインドウエイからエッジまで 5mm 巾 10mm

吹き口からジョイントまで外径17φ 内径14φ  足管外径18φ 内径14φ 

基音560Hz 倍音1122Hz 3倍音1683Hz 4倍音(2オクターブ上)2281Hz

倍音比率 1:2.004:3.005:4.073

オクターブ比もかなり正確です。

追加 560/587.3*281=268 ですが 少し長い目から初めて ジョイント笛管側の底当たりをニッパーで切りつめて行きますと、

足管14φで ウインドウエイの出口から管端まで270mm にしますと 587.3Hz D5 にひったりとなりました。

基音587Hz 倍音1176Hz 3倍音1768Hz 4倍音(2オクターブ上)2390Hz

倍音比率 1:2.0:3.0:4.07

接着する場合はホットボンドを管端面には付かないようにしながら、取り付けますと、後からの取り外しも簡単です。

足管だけ取り替えますとD,C,Bb,F管位までは同じ笛管唄口管で使えます、

それより低いLo管の場合は18φや22φでないと鳴り難いようです。

かしこ

 

 

 


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コメント 2

whistle0358

尺八のような音が希望でしたらウインドウェイをアーチにせずに、
ストレート型にすればいいです。わたしのローホイッスルはアクリル板で
歌口を作り、むりやりパイプにくっつけました。かなりいいかんじです。

by whistle0358 (2014-02-04 13:20) 

nekonoko

14φ管に16φ管(実際は18φある)を重ねて尺八型を作りました。
こんなに細いと吹きにくく、初めは鳴らなかったんですが、暫く練習すると鳴るようには成りました。
しかし細いのは難しいらしく、唄口だけは太くした方がよいようです。
此処にはシャープペンシル型
http://www.shaku8.com/nanchatte/
篠笛に付ける唄口
http://blog.so-net.ne.jp/funagira_syakuhachi_kobo/2012-01-21
いろいろあるものですね。
16φ用IHVPジョイントを買ってきました、此と16φ電気用を繋いで
鳴るかやってみます。
by nekonoko (2014-02-09 18:24) 

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