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大篳篥研究のため買っていた、Duduk のリード [閉管楽器]

Duduk(アルメニア産、杏の意味、トルコにもある表8穴裏2穴、何かもっとするっと抜けたような音で、篳篥とはだいぶ違います) は大変鳴りにくく、T楽器さんでは丈夫で何倍も(確か2年くらい)持つと言うことでしたが、(アゼルバイジャーン圏ではバラバンとも言うらしい)

http://www.youtube.com/watch?v=JUgdl52xZB4

始めにはトルコのメイ(表7穴裏1穴、わりと篳篥に似た音です)とリードを頼んだら、dudukの方が丈夫で良いという話だった。

http://www.youtube.com/watch?v=9rIH6IeCzgg

(Youtubeで見るとmeyもdudukになっていたりします)

指穴がたくさんあり全部押さえきれないで常には開けておく穴が有ってそのときの音程が管名のようでした。

あまりに鳴らないので、勢いよく吹くとパイプを押しつぶしたような片側の真ん中がひびが入ってしまった。

結構高い物なので、買い直すのも面倒で、補修することにしました。

材料は適度な堅さの(目的によって換わってくる、面積が広い場合は熱く堅く、小さい場合は比較的薄め)

素材は試した中では、ケーンや葦に近いのはスチロールの発泡していない分です、

ほかの素材は、粘性があったり、堅さの割に重量があったり堅すぎたり柔らかすぎたりしました。

今回はチチヤスというヨーグルトの3~4個ワンパックの1つを使いました。

切り始めはこの方向からでないとうまく行きません。

DSCF0239.jpg

次に型の線に沿って縦に切り、 

DSCF0241.jpg

後ろの方まで進みます。

DSCF0245.jpg

まずはどちらか進みやすい方向に進み、方向を変えて反時計方向に切って行きます。

DSCF0247.jpg

もう一つの型線に沿って切り、2個に分けます(特にこれは必要有りませんが、いくつも作らなければ少し無駄が増えるだけです)

これで材料がそろいました、マジックの線入り板は仮の試し切りで得には必要有りません。 

DSCF0250.jpg

スパッと切ったようになっているのは、ナイフとハサミであらかた切ってから、

400番の水ペーパーを板に張り付け、吹き口の左右を合わせながら、リード先の真ん中を押さえながら、

研ぎ出すと、リード編端が多めに削られて、離したときアールになって隙間が空き、空気の通り道になります。

DSCF0252.jpg

スチロールをあてがい、半分透けて見える切るべき線の所に大きめに(吹き口はアールが平坦になり広がります)

マジックで点を書き、線上をハサミで切りました、(スチロールは底側が薄く、口側が少し厚く、アールも小さいです)

今回は吹き口側を薄くしました、 少し出っ張ったとろろは後からハサミやペーパーで削れます。

DSCF0256.jpg

接着前にシリコン等はアルコールで拭き取っておいてください。

接着剤の種類は画像のほかに、セメダインスーパーX2も使えます。

吹き口以外の葦の断面に軽く着け、クリップとビニールテープで仮固定してください。

DSCF0260.jpg

合わせがうまくいけば、吹き口が平面になるようにあて板(この場合は2mmのABS板)を当てて、

クリップをハサミ直して、更にビニールテープを巻き足して、キッチリ接着できるようにしてください。

DSCF0263.jpg

接着剤のポットライフ(作業可能時間)は2分くらいで、4分くらいで動かせなくなります。

約1時間でほぼ接着し、24時間で完全になります。

さあこれで完成ですが、吹いてみると腰が弱く、ブブゼラ的な音になりました。

もう少し強くするため吹き口を厚い方にしたのをもう一枚重ねることにして、切り抜きました。

DSCF0266.jpg

管体に差し込むところは、糸巻きがしてあり、リードをしっかり握って、グリグリねじ込まないと、

所定位置まで入りません。(販売店に寸法が全然合わないのでどうすればよいかと言うと糸を巻き直して、差し込んでみてほしいとのこと、基準音がA=440かも聞いたのですが、有りのつぶてでした、代わりにYoutubeの2カ所の動画を見てほしいとのこと、あまりにもええ加減すぎますね。)

リードの裏表が判るように、表とセメの帽子止め糸側にマジックで印を入れました、

糸巻きのあたり具合を確認しますと、一カ所擦れた痕がないので、少し空気が漏れていたかもしれません。

(空気が漏れたら鳴らなかったり、リードが共振周波数で駆動せず、変な音になります)

DSCF0267.jpg

この後もう一枚を重ねて接着し厚みを増してみます。

(はじめの葦は厚さが1.5mm位有りこれで鳴るのか心配していたのですが、リードの入り深さの浅く直ぐとれ、はずれだったのかもしれません)

糸巻きの擦れていないところは、蜜蝋を塗って、漏れないようにしてみます。

(鳴りが悪かったのはこの隙間が、悪さをしていたのかもしれません、こんなのは初歩的問題で、売ったらそれまでよというのは感心できません)

やはり、Duduk よりは メイ にすれば良かったと後悔しています。

メイのリードは、はっきり判らないのですが、木製の様で、やすいので壊れたら、取り替えた方が良かった、と思いました。

今回出た音程は


    C5    Bb4     A4    F#4    E4     D4     C4     B3     A3    B#3  F#3

文書で付いてきたのより少し高めです?

Fingering  Chart For -C- duduk Made

All Open

1

 

2

3

4

5

6

7

8

 

C

Bb

 

G

F

E

D

C

B

A

 


 

A

 

 

 

 

 

 

 

G


 

Thumb

 

 

 

 

 

 

 

Bottom


 


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