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大篳篥にあこがれて [閉管楽器]

大篳篥の音に魅せられ、再現のまねごとをしてみようと思いました。

大篳篥は画像はあるものの、寸法等詳細が判りません。

(閉管楽器約半分の長さで同じ音程です)

Webから探して、元はトルコ付近の西域でDudukやmeyズルナ(先端がラッパ状で大きな音は屋外向きです)、
何千年か掛けて、シルクロードを通り、
中国や朝鮮などで管子、ピリ、高麗篳篥を経て、日本まで達したと思われます。

日本も古くは大篳篥(男声域の音)が民間で使われ(源博雅は名手であったそうです)
後世には小篳篥は雅楽の主流となり、音域は狭いが、音が大きく主旋律を、持つことが多いようです。

穴面積が大きいと管端や音孔補正やインピーダンスによる音程変化が少なく、リードの加減、
塩梅などで音程を換えます。(クロスフィンガリングも少しは音程に効果があります)

日本の篳篥は楕円穴で 西洋のものは丸穴です。

丸穴ですと沢山の種類の工具が要り(実際には4種類位)
楕円穴ですと最大穴のキリとヤスリなどで面積を変え、音程を合わせられます。

長さ方向で0.5mmは20セント位 穴径で0.5mmも20セント位の変化です。

もう一つの流れとしまして、西洋のシャリュモーとなり、ケーンのシングルリードを用い、
(これは規格的大きな音が出せるので、小さな穴でも十分な音量が得られます)
比較的小さい穴で、管端や音孔補正やインピーダンスでクロスフィンガリングを使い半音の音程を出すように工夫されています。

この時の臚舌(舌)は西洋型のケーンと言われる太いものから日本で自生していた、
葦へと換わったようですが、子細は判りません。

Youtubeで 調べていますと 「A=415Hzのヒュンメルヒェン」と言われる所に、
樹脂板でリードを作るのがあり、ケーンは比較的強いが、日本の葦は壊れやすく、
興味を持ちました。

Duduk で 頬を膨らませて吹くのは 何となくバグパイプに似ています。

ヒュンメルヒェン と言うのはバグパイプで ヨーロッパ諸国には色々なのがあり、
リードは外に触れないようにさやの中で振動し、唇などで制御できないため、比格的単純で明るい音色です。

管の共鳴の反射による、節の圧力がリードを開閉し共鳴駆動の原動力です。
1枚ケーンは激しくぶつからないようにマウスピース先端にアール状の逃げがあり、
2枚ケーンはぶつかる時壊れないように柔らかな音を得意とします、
臚舌は2枚というものの実際は楕円と平面を繰り返し、激しくぶつかる割りには丈夫です。

舌は薄すぎると、草笛のように動作して、管の共鳴を反映しなくなります。

リードの合わせ目が一直線でないと空気が漏れてヅルヅル、ジュクジュクなんて変な音になります。

さてトルコ(アルメニア)の元となったと思われる Duduk は杏の意味を持ち、
杏の木から作られるのが多いようです。

これに使われます舌は西洋葦から作られ、分厚いまま差し込み口や震動部分
(アヒルの嘴型)と丸域を半割にして糸で縛った帽子や葦から作られた、
セメを持ち糸で繋がれていて無くしにくいようです。

少し変わりますが、フルートは開管木管楽器に分類され、
半分に切ると1オクターブ上がるはずですが、実際には管端補正(効果)
で少し低くなります。

木管と銀管を比べますと、木管は少し曇った優しい音で、銀管(950スターリングシルバー)、
で色が曇ったりはせず、音も華やかな輝いた音になります。

塩ビ管 < 木管 < 竹管 < 銀管 の順に明るい音になります。

銀管で篳篥を作ると面白いかもしれません。

sDSCF0166.jpg

sDSCF0173.jpg

先細の場合は先管(内径9mm)を付けると、音が弱くなってしまいます。

直管はアルミで内径11mm、少し長いので更に低い音になります。

先広管は先管を外して、ビニールテープで外径を太くして、接続しました、先端内径12mmです。

パールミルクティー用ストロー15本
(珍珠用吸管)美食同源を買いました。
此は外径12φ厚み0.2mm長さ18cm です。
此を半分に切り一方を切り開いて、1~2mmを切り落とし、
木の棒に被せて切り開いていないのと重ねますと、
もう少し堅い状態になります。
この時引っ付かないはずの、コニシ透明ボンドを内側の外面に塗って、
差し込みますと滑るように入って行きます。

sDSCF0179.jpg

1日位乾かし、てんたんはアイロン代わりにライターで炙りながら指でつまむと、成型できます。(思う形にするには炙り方、つまむ強さです)
(成型した後素材の厚みは平均していないのが判りますが、始めから合わせるのは無理です)
重ねる深さや、先端の形で音が変わり、上手くしますと、1全音位の音程を換えられます。
どのような形や深さがよいのかが、まだはっきり判っていません。

sDSCF0183.jpg

加熱したくない部分をつまみ、加熱したい部分を炎の青い部分で炙ります。

(指ギリギリの所ですから、火傷に注意して)

加熱はほんの瞬間で後は逆の手の指で押さえますが、熱く感じる位が最適で、しっかりと形が残ります。

加熱のしすぎは取り返しが付かな、くへろへろになり指で押さえた時指紋が残ります。

こうなっても、使える場合もありますが、だめな場合もあります。

加熱のしすぎに注意して下さい。

sDSCF0177.jpg

トップバリューの蛍光ペン 2色X3本セット 2Color Fluorescence Pen の軸は11φ で丁度でした。

管との接続に百均の蛍光ペンのパイプを加工し、内側に入れて、補強した方がはっきりした音になります。

繋ぎの長さで音程を換えることも出来ます。 

sDSCF0180.jpg

百均で買ったりした物です。(CDは除く)

セラミックの刃物は欠けやすいですが、ダイヤ砥石の上質の物が有れば研ぐことが出来ます。

皮むきは少し切れにくいですが、ばらして(白枠の後ろは残し) 立てるようにしながら削ると、

刃の直線性がよいので簡単に平面が削り出せます。

 


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