SSブログ
閉管楽器 ブログトップ
- | 次の10件

音孔測定 3兎追うも失敗 [閉管楽器]

1石2鳥 と言う言葉があり 3兎追ったが失敗しました。

1管を3面にわけ、穴径を案分して、3、6、8φの音孔を開け、使わないところをビニールテープでふさぎ、

鳴らしてみますと、空気漏れはないのに、発音が困難だったり、強く吹くと高調波音になったり、と上手く行きませんでした。

ビニールテープで塞いでも、各穴の少しずつの柔らかさが、総合されると、損失となって、共鳴管の役目をしにくい様です。

1管を小さい順に作り、段々広げて3種類の測定をすれば良いんですが、小さい方の音孔測定に戻ることは出来ません。 

もう一つは、3管作って、比較すると良いんですが面倒なのと、それぞれの音孔位置を正確に合わせるのが困難です。

この場合は、3管の音孔位置を正確に計って、それぞれの長さを配置した表を作るか、

いっそ型を作って、始め小さい下穴を開けた3管を作り、それぞれの音孔に広げますと、ほぼ似た音孔位置の管を作れます。

この場合は3管を取り替えつつ計り直しも出来ますが、管材がもったいないのと面倒です。

もう少し、時間を掛けて後の方法でやってみることにします。

此で気が付いたのですが、最高音側は 25mm間隔では音程の変化が急に成りすぎるので、上の方だけもう少し狭くしないといけないようです。

3φの音孔は、半音下げには有効みたいですが、全部3φですと上手く、音程の分布をしません、最低4φが必要なようです。

 

 


音孔の選定 [閉管楽器]

音孔につきまして。

13の場合、管長は269mmくらいで (マウスピース 70+16mm) Bb3位(233Hz)の音になります。

管端はラッパ状に少し広げるか、ラッパ状のものを付け足しますと、音波の整合(反射か?)が良くなり、吹きやすくなります。(音程は少しだけ上がって238Hzに成りました)

sDSCF0201.jpg

下から順に上に6φの穴を開けて行き C D E Gb Ab Bb C D(裏穴)の音程にします。 以前はC D E F G A B Db にしようとしていましたが、E F の間隔が狭くなるのを防ぐため E を大きくして下に下げ Fを小さくして上に上げますと、この間隔は拡がりますが、フラットを考慮して音孔を決めた方が、等間隔に成りやすいと思います。

♭ の所は 5+3.3位(6φと同じ面積)の ダブルホール にしますと 半開で フラットの 下の音が出しやすいでしょう。

仮に開けた穴の周波数/基準周波数 を (fk/fs)*L= としますと 音が高い時は比例して管長を長くし、音を下げます。

高い音になって音孔長が狭くなるようであれば小さくすると 音程が下がるので その分音孔長を 長くできますが、マウスピースのジョイントに近づきすぎますと、指で押さえられなくなります。

音は下の穴が決まればそこを開けたままにして、計ります。(この方が運指が楽になります)

音孔間隔は20mm前後が押さえやすい様です。

音孔が小さいと下やその下の開け閉めで、音程が換わり、大きいとその影響が少なくなり、半音は吹き方など、リード側での影響で変える割合が大きくなります。 

これから穴開けのやり直し と 計測し直して、決まったら またUPします。 

追伸

ヤマハ楽器大全 の画像をよく見てみますと、クラリネットべー管は 内径が15mmくらいのようです。

マウスピースの接続内径も15φでした、さて13φを選ぶか16φを選ぶか思案のしどころです。

細い方がきらびやか、太い方が柔らかく暖かい音になるそうです。

一定間隔で全部開けて計った場合と大体の音程になるように決まったところだけを開けた場合で、

音程が変化します。

連続の場合直ぐしたの穴の効果が現れ、まばらの場合はそれが無く次の下の穴の影響割合が少ないので、音程が下がり気味です。

WS000728.JPG

 

121 630       630
131         595
141 537       537
151         495
161 483       472
171         449
181 437       425
191         405
201 401       385
211         370
221         354
231 349       341
241 330       329
251         316
261         305
271 294       294
281         282
291         276
301         267
311 261       258
321         253
331         245
341         239
351         234
356 234        

 

 WS000729.JPG

  
実測長理論周波数実測周波数
   
   
   
   
123.0691.1598.0
   
   
   
148.0574.3501.0
   
174.0488.5432.0
   
199.0427.1375.0
   
229.0371.2340.0
   
249.0341.4308.0
275.0309.1280.0
   
300.0283.3258.0
325.0261.5239.0
350.0242.9225.0
376.0226.1210.0
401.0212.0198.0
444.0191.4183.0

 

開管 の例

 WS000730.JPG

 

Aulos FIFA 音孔径 音孔長 計算周波数 音程周波数 音孔径*100 音孔差 音程名
               
歌口 0 10.5X9          
               
  4.5 93 2311.83 2217.46 450   Db
5.3 102 2107.84 2093.00 530 9 C6
  6.8 113.5 1894.27 1975.54 680 11.5 B
  6.5 133 1616.54 1760.00 650 19.5 A
4.7 5.58 156.2 1376.44 1567.98 558 23.2 G
3   154.3     下音孔が小さいため半音運指が使えない    
  4.1 173.5 1239.19 1396.92 410 17.3 F
  6.2 199 1080.40 1318.52 620 25.5 E
  5 222.4 966.73 1174.66 500 23.4 D
  8 273.5 786.11 1046.50 800 51.1 C5

 


パイプとマウスピースの繋ぎ方 案 [閉管楽器]

パイプとマウスピースを繋ぐのに 13/16 (内径約18のテーパ)/(内径約22のテーパ) のレジューサーを加工しますと、簡単に繋げそうです。(矢羽根のマークが径の変化する外面に有りました)

以前は 呼び径20-の内径20 IHVP を加熱変形(拡大と縮小)させて  13の外径18 と マウスピースの差し込み径22+0.3 に合わせていました。

まず、13側の付け根をライターの青い火の辺りで1回転6秒位で4回転加熱しますと、少し柔らかくな、

リップクリームを塗った13の塩ビ管(IHVPではなく普通のVPの方が熱には強いような感じです)を強く押し込みますと奥にあるストッパーの所まで入ります。

13を冷えないうちに回していますと、やがて冷えて少し収縮して回らなくなります。

今度はグラグラと揺すぶるようにしながら捻りますときしみながら、少しずつ抜け、やがてスポンと抜けます。

次に、ホーザン3.5-19の円錐リーマでストッパーを削ります、16側から13を差し込んで少し入ればOKです。

もう一度同じ事を繰り返しますと、今度は13が通り抜けますので、何度も長い距離を往復させますと、13側が拡がったままでかたまり、堅いながら抜き差しが出来るようになります。

次の段階は16側のオクを22迄広げることですが、ライターは前より16側の奥の方を加熱します。

此方には16のパイプか木で作った押し棒を差し込むと良いでしょう。

もし13側が堅くなれば、以前の方法で少し広げて下さい。

マウスピースの入り代は16mmですから奥から16.5~17位に切り落とせば、管上の指穴を上に開けることが出来ます。

13mm切り落としますと(鋸巾も含め)残りは17mmくらいです。(此はメーカーによって違うようで、現物に合わせて調整して下さい)

13側も16mm位の入り代が有れ十分ですが、音程を下げる時少し抜くのであれば20mm位がよいかもしれません。(外面は27mm位ですがマウスピース単面までは35mmくらいでした。 35ー16=19 として 18mm位を切り落とせばよいでしょう)

sDSCF0188.jpg

sDSCF0197.jpg

sDSCF0199jpg.jpg

 

 

 

 


閉管楽器の 発音部分 [閉管楽器]

主に 篳篥と シャリュモー で遊ぶ実験をしています。

発音部には 臚舌型 オーボエ型 クラリネット,サックス型 とそれ以外に 2種類有るのを発見しました。

両方ともYoutubeですが ヤンキーホーン式 

http://www.youtube.com/watch?v=64Uy7BQHMgg

パイプ状葦を単リード型(丸いので臚舌の代わりにも使えそうです)

http://www.youtube.com/watch?v=BGLkfXxYU2E

http://www.youtube.com/watch?v=JQ5v5ymyDuM

封蝋で端を閉じていますが、節を使うのもあります。

管を複数にして、バグパイプ風にしたのもあり バグパイプも種々のリードタイプがあります。

http://www.youtube.com/watch?v=982pjK1bF4k

此方は葦の生えているところで、リード一体のパイプを作っていますが、音程などは考えていないのでしょうね。

彼方の葦は日本のと違い相当丈夫で、音響管にもリードにも使うようです。

日本の雄竹で単リードを作りましたがやはり堅すぎて、鳴るようにするのは大変でした。

(穴開け法で調整しますと、わりに鳴りやすくなりますが、削って作るのが大変です)

URLは不明ですが 葦原からおばさんたちが刈りとり 長さそろえて ダン袋に入れられ、

リードメーカーの工場に行き機械で リードに成型されて 売られる時は 10枚 3000円前後になっているのを見ました。


管端補正 と 音孔補正 [閉管楽器]

普通は共鳴管に対して音源を用意して、共鳴点を求めますが、発音器に閉管楽器のリードを使っています、この場合、補正後の管端で反射してきた音波がリードに節として集まり、圧力波となってリードの開閉を制御して、音程を作っています。

大篳篥(シャリュモーも)のおもちゃを作ろうとしますと、音孔の位置を決めなくてはなりませんが、臚舌は吹き方 塩配とかによって音程が容易に変えられますので、比較的変わりにくい クラリネット マウスピースとリードを使いました。

(電子回路で負性抵抗を組みスピーカーのホーンドライバーで駆動するのも考えましたが、作るのが面倒だし、楽器として使う訳ですから、リードの方にしました)

西洋音階では FE と BC の間には半音が無く、音孔が狭くなって押さえにくくなります。

C管の場合は Fを小さく、上寄りにして Eを大きく、余り上げないようにして、間隔を稼ぎます。

移調楽器と考えずに、C調に Bb調を付け足そうかと考えています。

Bb管の場合は Bは穴を開けず、下のCを半開にして、音程を下げBとします、 EFは C管と同じです。

管楽器は音孔を小さくすると補正がが大きく、少し上に開け、大きくすると補正が小さく計算値(λ/4)に近づき、余り上にしなくても良いようです。

この場合、表穴が8個 裏穴が1個で 左手4個 右手4個 とします、D穴から上を 主に使い、

たまに下のB Bb を使う時は 左手5個 右手4個 に持ち替えます。

一番上の穴だけ5.7φになってしまいました、

また全長は測り直すと 367mmくらい有り、本当はマウスピースから少し内側が音節と成ると思うんですが、音程が合えば良いので、周波数と管長が反比例するとして計算しますと、近い周波数になります

sDSCF0186.jpg

周波数測定は 運指チューナー for Win3.06 を使わせて頂きました。

http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se132444.html?ds

下のC穴を開けたままで、それより上の周波数を計らないといけないのですが計っていません。

(下の穴の開閉によって音程が変わります、2穴位離れますと、余り影響しません)

始めに切りすぎて途中を繋いだので 上のD音孔が開けられませんでした。

音孔周波数測定はOのマークを下から順に開けて、マークに来たら開けたままで、

順に上に開けながら計りました。 アンブシュア安定の関係で周波数は

場合によっては3Hzぐらい変動しますので少数以下意味がないし、その辺りは無視して居ます。

 

PCV 13φ 補正管長音= 孔測定周波数/ 標準周波数* 管長      
管長 Hz       A=440    
0 音孔測定周波数 音孔径 標準周波数 実測周波数 音程 補正管長 補正音孔
      659.26   E    
121 630 4.4 622.25 630 Eb 122.5 4.4
131 595 4.2 587.33 595 D 132.7  
141 537 5.5 554.37 537 Db4 136.6 4.2
151     523.26 495 C    
161 483 5.5 493.88 472 B 157.5 5.2
171       449      
181 437 5.5 440 425 A 179.8 5
191       405      
201 401 5.5 392 385 G 205.6 5
211       370      
221       354      
231 349 5.5 349.23 341 F 230.8 4.4
241 330 5.5 329.63 329 E 241.3 6.2
251       316      
261       305      
271 294 5.5 293.66 294 D 271.3 6
281       282      
291       276      
301       267      
311 261 5.5 261.63 258 C3 310.3 5.5
321       253      
331       245      
341       239      
351       234      
356 234 13.0 233.08 234 Bb3 357.4 13

 

   ABS11φ管によるデータです、上下を反対に書いてしまいました。

  運指 開き 周波数 442 440
0 C4   262 262.82 261.63
1 Db4 h1 286    
2 D4 1 294 294.99 293.66
3 Eb4 2h1 312    
4 E4 12 323 331.13 329.63
5 F4 3 341 350.82 349.23
6 Gb4 41 383    
7 G4 4321 389 393.78 392
8 Ab4 51 428    
9 A4 54321 438 442.00 440
10 Bb4 6321 482    
11 B4 654321 486 496.12 493.88
12 C5 754321 513 525.63 523.25
13 Db5 7654321 544    
14 D5 8754321 680 556.89 554.37

 

sDSCF0187.jpg

新しく計算方法を見つけました、これから実地に検証をしていきたいと思います。

塩ビ管の手孔位置の計算方法(実験的検討結果)(by U-zan:2000/5/27)

http://www.shaku8.com/seika/holeposition.htm


大篳篥 と シャリュモー [閉管楽器]

こんにちは

最近は 大篳篥とシャリュモーに 興味を持っています。

共鳴管には木管や竹管(節の比較的滑らかな女竹がよいようです)、

竹の節は長いドリルが入手しにくいので、内径より少し細い、

鉄管やステン管の内側をシャーシ用ハンドテーパーリーマーを使って、

外面が刃になる管を作り、 ドリルに付けて節を切り抜きます、

抜けたらドリルから外して、手で持ち節内の出っ張りを引っかけ突くようにしますと、直管に近くなります。

ついでに、内面の柔らかい綿みたいな皮もこそげて、滑らかになります。

削り取れてほとんど直観日近くなります。

木管ですとわりと長い旋盤かろくろが必用で、共鳴管の穴を開けるにはロングドリル(実際にはガンドリル)が必要です。

Youtube で見ますと2カ所のとんがり芯にセンターを少し掘った、素材を取り付け 、ひもを巻き付け交互に引いて

素材を正逆転させながら、刃物で削る、原始的ろくろでも出来上がるようです。(ひもを張るのに弓を使うと、楽に成ります)

外径を少し大きめに作り、センターの片側を

ガンドリル、(鉄棒の先端に円錐を半月か2カ所切り欠いて刃物にすれば使えます)にして、

センター代わりに押しながら進めれば、中心はは自動的に保たれ、直線的な穴を開けられます。

木管の内径は12φが多いようです。

これらは、わりと手間なので、今回はIHVP塩ビ管13φ、や 光モールのABS管白と黒があり、15、18φ 厚さ2mm が使いやすそうです。(内径 11、14φ)

http://www.monotaro.com/g/00402929/

HVP塩ビ管は内部損失が大きいようで、少し音が暗い感じがします、今回は ABS管 11φで試します。

シャリュモーの場合、クラリネットマウスピースと ケーンリードの場合 音が出にくかったり 吹き辛かったりしますが、

リードに穴を開けると、吹きやすくなると言うページを見つけ1φ穴で試してみますと、確かに鳴りやすく軽くなるようです。

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/suenaga/

他にもリップクリームを塗ると長持ちするそうです。

http://www.youtube.com/watch?v=oLuqvyV49hg

少量的リード製作がありました。

http://www.youtube.com/watch?v=37NzCpwYrmc

此方はバグパイプのチャンターリード

http://www.youtube.com/watch?v=GDkZgw1lA_Q&list=PLB6FA5EDED46D2EE9

今度の場合はクラリネット用のリードを IHV13 から作った、マウスピースに付け、ABS管に繋いで試しました。

内径11φ 管長315.3mm で 241Hz で鳴りました。

1/4λ は 352.6mm ですから 開端補正は 37.4mm です。

管端側から 20mm 間隔で 5個の 音孔を開けて 変換を見てみます。

音孔長は 295.3 275.3 255.3 235.3 215.3 mmです。

1φの穴を開けますと 全開放で音程は254Hzになり、音孔の開閉による変化は少なく順番によって比例的ですです。

続く


大篳篥にあこがれて [閉管楽器]

大篳篥の音に魅せられ、再現のまねごとをしてみようと思いました。

大篳篥は画像はあるものの、寸法等詳細が判りません。

(閉管楽器約半分の長さで同じ音程です)

Webから探して、元はトルコ付近の西域でDudukやmeyズルナ(先端がラッパ状で大きな音は屋外向きです)、
何千年か掛けて、シルクロードを通り、
中国や朝鮮などで管子、ピリ、高麗篳篥を経て、日本まで達したと思われます。

日本も古くは大篳篥(男声域の音)が民間で使われ(源博雅は名手であったそうです)
後世には小篳篥は雅楽の主流となり、音域は狭いが、音が大きく主旋律を、持つことが多いようです。

穴面積が大きいと管端や音孔補正やインピーダンスによる音程変化が少なく、リードの加減、
塩梅などで音程を換えます。(クロスフィンガリングも少しは音程に効果があります)

日本の篳篥は楕円穴で 西洋のものは丸穴です。

丸穴ですと沢山の種類の工具が要り(実際には4種類位)
楕円穴ですと最大穴のキリとヤスリなどで面積を変え、音程を合わせられます。

長さ方向で0.5mmは20セント位 穴径で0.5mmも20セント位の変化です。

もう一つの流れとしまして、西洋のシャリュモーとなり、ケーンのシングルリードを用い、
(これは規格的大きな音が出せるので、小さな穴でも十分な音量が得られます)
比較的小さい穴で、管端や音孔補正やインピーダンスでクロスフィンガリングを使い半音の音程を出すように工夫されています。

この時の臚舌(舌)は西洋型のケーンと言われる太いものから日本で自生していた、
葦へと換わったようですが、子細は判りません。

Youtubeで 調べていますと 「A=415Hzのヒュンメルヒェン」と言われる所に、
樹脂板でリードを作るのがあり、ケーンは比較的強いが、日本の葦は壊れやすく、
興味を持ちました。

Duduk で 頬を膨らませて吹くのは 何となくバグパイプに似ています。

ヒュンメルヒェン と言うのはバグパイプで ヨーロッパ諸国には色々なのがあり、
リードは外に触れないようにさやの中で振動し、唇などで制御できないため、比格的単純で明るい音色です。

管の共鳴の反射による、節の圧力がリードを開閉し共鳴駆動の原動力です。
1枚ケーンは激しくぶつからないようにマウスピース先端にアール状の逃げがあり、
2枚ケーンはぶつかる時壊れないように柔らかな音を得意とします、
臚舌は2枚というものの実際は楕円と平面を繰り返し、激しくぶつかる割りには丈夫です。

舌は薄すぎると、草笛のように動作して、管の共鳴を反映しなくなります。

リードの合わせ目が一直線でないと空気が漏れてヅルヅル、ジュクジュクなんて変な音になります。

さてトルコ(アルメニア)の元となったと思われる Duduk は杏の意味を持ち、
杏の木から作られるのが多いようです。

これに使われます舌は西洋葦から作られ、分厚いまま差し込み口や震動部分
(アヒルの嘴型)と丸域を半割にして糸で縛った帽子や葦から作られた、
セメを持ち糸で繋がれていて無くしにくいようです。

少し変わりますが、フルートは開管木管楽器に分類され、
半分に切ると1オクターブ上がるはずですが、実際には管端補正(効果)
で少し低くなります。

木管と銀管を比べますと、木管は少し曇った優しい音で、銀管(950スターリングシルバー)、
で色が曇ったりはせず、音も華やかな輝いた音になります。

塩ビ管 < 木管 < 竹管 < 銀管 の順に明るい音になります。

銀管で篳篥を作ると面白いかもしれません。

sDSCF0166.jpg

sDSCF0173.jpg

先細の場合は先管(内径9mm)を付けると、音が弱くなってしまいます。

直管はアルミで内径11mm、少し長いので更に低い音になります。

先広管は先管を外して、ビニールテープで外径を太くして、接続しました、先端内径12mmです。

パールミルクティー用ストロー15本
(珍珠用吸管)美食同源を買いました。
此は外径12φ厚み0.2mm長さ18cm です。
此を半分に切り一方を切り開いて、1~2mmを切り落とし、
木の棒に被せて切り開いていないのと重ねますと、
もう少し堅い状態になります。
この時引っ付かないはずの、コニシ透明ボンドを内側の外面に塗って、
差し込みますと滑るように入って行きます。

sDSCF0179.jpg

1日位乾かし、てんたんはアイロン代わりにライターで炙りながら指でつまむと、成型できます。(思う形にするには炙り方、つまむ強さです)
(成型した後素材の厚みは平均していないのが判りますが、始めから合わせるのは無理です)
重ねる深さや、先端の形で音が変わり、上手くしますと、1全音位の音程を換えられます。
どのような形や深さがよいのかが、まだはっきり判っていません。

sDSCF0183.jpg

加熱したくない部分をつまみ、加熱したい部分を炎の青い部分で炙ります。

(指ギリギリの所ですから、火傷に注意して)

加熱はほんの瞬間で後は逆の手の指で押さえますが、熱く感じる位が最適で、しっかりと形が残ります。

加熱のしすぎは取り返しが付かな、くへろへろになり指で押さえた時指紋が残ります。

こうなっても、使える場合もありますが、だめな場合もあります。

加熱のしすぎに注意して下さい。

sDSCF0177.jpg

トップバリューの蛍光ペン 2色X3本セット 2Color Fluorescence Pen の軸は11φ で丁度でした。

管との接続に百均の蛍光ペンのパイプを加工し、内側に入れて、補強した方がはっきりした音になります。

繋ぎの長さで音程を換えることも出来ます。 

sDSCF0180.jpg

百均で買ったりした物です。(CDは除く)

セラミックの刃物は欠けやすいですが、ダイヤ砥石の上質の物が有れば研ぐことが出来ます。

皮むきは少し切れにくいですが、ばらして(白枠の後ろは残し) 立てるようにしながら削ると、

刃の直線性がよいので簡単に平面が削り出せます。

 


変形 篳篥の鳴らし方 [閉管楽器]

篳篥の樹脂管を買いました。

付いて着た臚舌では全然鳴らず、クラリネットかサキソホーンの単リードに変えて成らしてみようと思いました、

本来の臚舌は葦を60mmくらいに切り出し、皮をむいて、加熱してヒシギ

(押しつぶして平らな2枚のダブルリードに整形する)

製作します。

構造的には円筒から繋がり楕円となって最後は閉じた平面になります。

元来雅楽の中でも主音律を奏でる、重要なパートに位置しながら、

篳篥は 胡弓やチャルメラ と同じ 胡器 で有るとして 最下位に位置しています。

音域は、西洋音階の ソ(G4)から 1オクターブと1音上のラ(A5)  だそうです。

大篳篥は平安時代 には民間で多く用いられていた様で、

平安時代以降は用いられなくなり、大篳篥が再現されるのは明治時代に成ってからのようで、

(此方の音域は4度下のようです)

部品や材料を並べていたとこをを掃除されて仕舞い調整中の臚舌とセメが消えてしまい。

もう一つのを使ってみますとなぜか、一番上の穴に半分ほど掛かってしまいます。

sDSCF1041.jpg

こうなったらどうして良いやら、さっぱり分からず困ってしまいました。

仕方がないので樹脂製の シングルリードをでっち上げました。

日本カンナの2枚刃の様に、リードと押さえを加減しますと、全閉と解放で、音が出る様に成りました。

sDSCF1037.jpg

2枚目を下げて1枚目だけにしますと、リードによる低音部だけしか出ず、

2枚目を上げすぎますと、全閉では振動が出来なくなり、

最適点があります。

 

これらを考えWeb上の参考資料を探していますと、マウイザフーンを見つけ、

http://xaphoon.com/

ついで ヒチリコ を見つけました。

http://www.geocities.jp/chikuonkoubou/

日本人の指間隔には ヒチリコがよいのですが、輪ゴムで止めることや、竹管しかなく、

気軽に使うには、樹脂管にして、リガチャーを使える様になったらいいなと思っています。

 


- | 次の10件 閉管楽器 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。